日替わりコラム
人間
私は 人間であることが 悲しかった

人間は
お互いに 恨み合い 憎み合い 
騙し合い 争い合い 奪い合い 
戦争の名のもとに 爆弾を落とし
銃を発砲し 無抵抗な者も
弱い者も 無差別に殺し
残忍で 残酷で 救いようのない 存在だ

人間は
生きるためといっては
様々な生きものを 殺し それを食べ 
不要なものは 無残に捨て去り
じゃまだというだけで
罪の意識もなく 踏みつぶし
利益を得るために いのちを 奪い
森を 焼き払い 川に 毒を流し
空を 汚し 海を 汚染した

人間が この世にいるかぎり
人間が 生きものが 自然が 地球が
涙を流し 苦しまなければならない

人間の心には 天使と 悪魔がいるのだ
人間は 他の生きものの 地球の敵だ
そして その同じ人間が 私なのだ
私も 人間なのだ
ああ 私も 人間なのだ

ある日 本をめくると こう書かれてあった
「人間は 神の子である」
神は 真なるもの 美しきもの
聖 至上 無限 光明 智慧
絶対の愛である 絶対の善である
この世界に見える 醜きもの 呪わしきもの
不幸 恐怖 災難 病 貧困
一切の 悪しきものは 無 であると

神は 光 そのものであり
神は すべての創り主であり
すべてのものは 神の生命の顕現であり
人間は 神の 最高の自己実現であり
人間は 神そのものであると

ああ 人間とは 
なんと 素晴らしいものだったのか
人間とは なんと尊い存在だったのか
人間は 神の子 だったのか
人間は 神 だったのか
私も その人間なのだ
ああ 私も 人間なのだ

私は 生まれて初めて
人間であることが 
心から 嬉しかった
文・絵:前田 智子11月14日

制作・著作 宗教法人「生長の家」総本山
〒851-3394 長崎県西海市西彼町喰場郷1567
TEL 0959-27-1155 FAX 0959-27-1151