日替わりコラム
史蹟を訪ねて
史蹟探訪
西海市西彼町平原郷の〔キリシタン墓碑〕を訪れました。
キリシタンの史蹟といえば殉教の悲劇や隠れキリシタンの話を思い浮かべますが、ここ平原の〔キリシタン墓碑〕にはそのような悲劇はなく、先祖に対する孝養が連想される話が記されておりました。
江戸時代以前のキリスト教全盛のころ、キリシタンであった先祖が祀られた墓碑をその子孫が探し出し、自己の墓地に移し供養したということですが、子孫が墓碑を発見した時代は江戸時代に移っており、切支丹は禁止されておりました。
そのため子孫は先祖の宗旨にての供養は出来ようもなく、その時代の子孫が自分の宗旨にて供養したのでしょうね。
キリシタン墓碑の横に《南無妙法蓮華経》と刻まれた石碑が建っているのを見たときは、先祖に対する孝養を大事にする子孫の気持ちをかいま見たような気がしました。
禁教の時代にあってキリシタンの墓碑を祀る子孫の勇気に頭の下がる思いがします。
そして、宗旨は宗旨・先祖は先祖という気概を持った子孫のあり方に本当に感心いたしました。
今の日本ではどのような宗派に属しようと自由ですが、過去においては不自由な時代もあったことを考えると、この時代に感謝し、喜んで生活したいと思います。
そして、先祖伝来の宗旨を大切にし、親に孝養・先祖に供養を心がけ、常にご先祖への感謝の念を忘れないようにしたいものと思います。
文・写真:城戸 恒雄11月5日

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