日替わりコラム
池島に行きました。(5)
池島に行きました。(5)
12月10日の続きです。
長崎市外海町池島をぐるりと回り、そろそろ帰りのフェリーの時間が近づいてきたので最後に海岸線を歩いてみました。
車で走る時にチラリと見た海岸が黒っぽかったので「どうしてだろう?」と疑問が湧いたので確認をしようと思ったのです。
防波堤を越えて海岸に向かうと、防波堤から先は一面黒い石で覆われて本当に黒い海岸になっていました。
その黒い海岸の石を手に取ってよく見たところ、それは石炭でした。
大きな石から小さな砂粒みたいなものまで全部が石炭なのです。
その石炭が波打ち際から岬の先までビッシリと敷き詰められているのですね。驚きました。そして「何故?」と思い「ア」と納得しました。
池島が炭鉱全盛期の頃海岸まで石炭が山積みになり船積みを待っていたのですね。石炭を船に乗せ、国内の各地に送り出していたのです。船に乗せるときに海に落ちた石炭が波に打ち寄せられ海岸を黒く変えていったのですね。
岬の先までそうなのかと思い、車に乗り岬の先まで走りました。
そこの海岸は色分けしたように白い石が大・中・小と階段状に積み重ねられて、まるで人工的に重ねた海岸のようでした。潮の流れによって石炭の流れがくい止められ、美しい自然の造形が保たれていたのですね。
人の営みによって黒く造り替えられた海岸と、自然の造形の海岸の差に自然に負荷をかけない生活をしなくてはいけない、と心に決めました。
時間がきたのでフェリー乗り場に行き、猫に見送られながら池島を後にしました。
上の写真は黒い海岸。下2枚は白い海岸とフェリー待合所の猫です。
文・写真:城戸 恒雄12月17日

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