日替わりコラム
喜びの生命の響き
先日の炭焼きでは、明け方の5時〜8時までの時間を手伝わせて頂きました。夜通しの炭焼きでは、深夜は男性職員が担当しますので、せめて夜明けでも手伝えれば‥と志願しました。しかし、5時前の炭窯に向かう道は木々が鬱蒼と茂り、あたりは真っ暗です。こんな時間に山仕事が手伝えるのは、女性では上村講師か、私くらいなものだと妙な自負を心の杖にして暗い寒い山道を進みます。

山の朝はなんとも神秘的です。夜が明けるまでのしばらくの間は、炭窯の炎ばかりを見つめていますが、7時頃から木々のシルエットが淡い色になった空にくっきりと浮かび始めます。するとしばらくして、木の幹を間断なく連打する低い音が響き始めます。キツツキのなかまでしょうか。

生きものたちが夜明けと共に目覚め、今日一日の活動を始める‥喜びの生命の響きです。私もまた同じように、今日一日また生かされるということを、朝の目覚めからもっともっと喜ぼうと改めて思わされます。

境内地では梅の花もほころび始め、春ももうそこまでという今日この頃ですが、この時期には沢山の野鳥を見かけるようになります。寮のベランダにさした輪切りの蜜柑には、メジロの他、ウグイス、ヒヨドリがやってくるようになりました。ジョウビタキやシジュウカラ、エナガも花壇にやってきます。温故資料館への山道でもシロハラやツグミなどの沢山の野鳥が飛び立ちます。道場周りの木にはモズがとまっていました。

こういった野鳥に関心を持つ様になって、町の家並みや庭などでも同じような鳥たちが結構飛び交っている姿が目に付く様になりました。これまでそんなことに気付かなかったのは、街に出かけてもショッピングや食事や遊興というきわめて人間的な欲求の他には大した関心がなかったということでしょうか。

多くの生物が私たちと共存しているということにもっと多く気付いて、そういった生物の生命や魂を敬って生きてゆきたいと強く思う昨今です。
文・写真:林 光子1月31日

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