日替わりコラム
【ホタル】さんと【ひらくち】さん
先日長崎市の水源である神浦ダム(こうのうらダム)を散策しました。
ダム堤の上を渡り、ダム湖の上流まで遡り神浦川(こうのうらがわ)が流れ込む所までやって来ました。
神浦川は日本一の清流と案内にはありましたが、たしかに澄み切ったきれいな水が流れ、ハヤやサワガニが遊んでいました。が、川の側には何やらおもしろい看板が掲げてありました。
上の看板は【ホタル】さんのおねがいが、下の看板には【ひらくち】さんの主張が書かれてありました。
【ホタル】さんのおねがいは
「わたしたちホタルの家族は神浦川で生まれ、短い一生をいっしょうけんめい生きています。川もむかしにくらべてずいぶんと住みにくくなってきました。しかしまだアユやカワニナ川のなかま達もどうにか生きています。これ以上川をよごさないで下さい。わたしたちの一つだけのおねがいです。神浦川ホタルの家族より2002年5月1日」と書いてあり
【ひらくち】さんの主張は
「わしゃここの主ひらくち(まむし)です。ホタルさん達が看板ば立てたって聞いたもんでわし達も立ててみたよ。人間って言ふもんから目のかたきにされとるらしいけど、なんもせんばかみつかんばい。びっくりさせられたり、ふんずけられたりするけんかみつくとたい。ホタルのきれかきれかって(注 綺麗だ綺麗だ)言ふて上ばっかりみて歩くけんがケガばすっとたい。足元ばようみて歩かんば。言いたか事はよんにゅう(注 たくさん)あるばってん、きらわれるけんがもうやめとこ。今夜もホタルのショーや川のせせらぎ・カジカどんの歌ばききながら自然のドラマば楽しんでくれ。追伸・空カンとかゴミ・タバコの吸いがら等の置きみやげはいらんけんもってかえらんばよ。ダム湖畔ひらくち連合会」と書いてありました。
神浦川の美しい自然を美しいままにしてくれと、自然の生き物が呼びかける声に素直にうなずき、出来る限り自然に迷惑をかけない生き方をしようと誓い神浦川を後にしました。

文・写真:城戸 恒雄5月20日

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