日替わりコラム
カラスも愛せる?
早朝、顕齋殿で神想観を実修していると、神前に向かって右側のシャクナゲ山からは、シジュウカラやメジロなどの可愛い声が聞こえてきます。向かって左側の深い谷山の方から、ひしゃげた様な子供のカラスらしき声が聞こえてきます。静寂の中に響くこの声は結構うるさくて、拝殿の左寄りに座った時などはかなり気になるのです。

つい最近、スズメに向かってカラスが急降下するのを目撃しました。スズメは逃げたのでよかったですが、反射的に私は10メートルほどカラスを追っかけて、「コラー!」と怒鳴ってしまいました。

ですが、カラスは報復するといいます。以前、N講師がカラスに報復されて、車のフロントガラスに何度も糞を落とされたと聞いた事がありました。それで、私は腐りかけたリンゴとハッサク蜜柑をカラスの餌場でもあるEM堆肥場の柵に並べて和解工作をしたのでした。勿論、翌朝にはリンゴもハッサクも消えており、カラスから報復されるという事もありませんでしたが‥。

一週間ほど前のある日、顕齋殿の屋根に夫婦らしきカラスが寄り添っていました。真っ黒なカラスでも仲の良い姿はステキです。きっと協力して子育てをしているのでしょう。
ふと「七つの子」の歌を思い出しました。
 烏 なぜ啼くの
 烏は山に
 可愛い七つの
 子があるからよ
 可愛 可愛と
 烏は啼くの
 可愛 可愛と
 啼くんだよ
 山の古巣へ
 行つて見て御覧
 丸い眼をした
 いい子だよ
カラスにさえ、こんなに優しい心を持った人達がいるという事を思い起こしました。

「自然を好き嫌いで選り分けてしまい、なかなか本物になれないな〜」とつくづく思ってしまいます。こんな心は利己的な思いに繋がりますから、やはり自然よりも、自分自身の快適さを優先し、無神経にCO2を排出するような暮らしをしている自分を顧みて反省すること多しです。

日々の生活を律して、自然に対して四無量心を行ずる心を更に体現してゆこうと、思いを新たにしました。
カラスちゃん、ありがとう!

文・写真:林 光子6月20日

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