日替わりコラム
幻の軍艦見〜つけた。
先日長崎市野母崎の亜熱帯植物園に行く途中で夫婦岩に行き交いました。
長崎市黒浜町の海岸に聳える2つの岩は注連縄で結ばれ、本当に夫婦が強く結ばれているようでした。
その一つの岩の上には赤い鳥居が建てられ、神様をお祀りしてあるものと思いますが、何という神様なのかは判りませんでした。
そしてその夫婦岩の先の海上には霧に隠れるように【軍艦】かと見間違うようなものが浮かんでいました。
ズームで撮ればそれは彼の有名な【軍艦島】正式名称【端島】であることが判りました。この島は元は無人の岩礁でここで石炭の鉱脈が発見されたため、採掘のため埋め立てが繰りかえされ、現在の姿になったとのことでした。
しかしエネルギー改革により炭鉱は閉山され、人は島を離れ、島は元の無人島に還りました。
廃墟となったこの島は今、長崎市の新たな観光資源として脚光を浴び上陸ツアーも行われています。
そしてこの廃墟の島を近代化遺産として登録しようと運動がされています。
化石燃料をエネルギーとして使い、地球の温暖化を進めてきた反省として自省の念を込めた近代化遺産であれば大賛成ですが、ただの観光資源としての登録運動であればそこには「ん?」という疑問符がつくのではないでしょうか?
強く結ばれた夫婦岩の彼方に人が造った廃墟を眺めながら「人の心まで荒廃させてはいけないな」と感じたひとときでした。
文・写真:城戸 恒雄7月29日

制作・著作 宗教法人「生長の家」総本山
〒851-3394 長崎県西海市西彼町喰場郷1567
TEL 0959-27-1155 FAX 0959-27-1151