日替わりコラム
水と森の歌
写真は今朝の夜明けです。今日もいいお天気になりそうです。

さて8月のある休日、家事の合間の休憩してTVをつけました。すると突然、東南アジアの熱帯雨林が次々と大型ブルトーザーで押し倒されてゆく様子が、画面いっぱいに広がっていました。ひときわ大きな木がチェンソーで切り倒された時には、しばらくの間、木の葉が地上に降り続けました。その様子は幻想的で美しくすらありました。印象的だったのは、切り払われた焼け野原に残った数本の枯木にしがみつくオランウータンたちの姿でした。やがて、表土を削られドロ沼のようになった赤土の中からオタンウータンが保護されました。

番組では、このオランウータンの生気のない表情と交錯するように、伐採された巨木が合板に加工され世界の各地で建材や家具などに変えられてゆく様子や、都市の喧噪の中で狭い籠や檻に入れられて売買される森の生き物たちの姿が淡々と映し出されていました。そして、最後には点滴の治療もむなしく死んでしまったオランウータンが、ビニールの袋に入れられ何処かに持ち運ばれる様子も…。

生き物たちが追い払われた熱帯雨林は、広々としたアブラヤシのプランテーションに変わっていました。このヤシからとれるパーム油は、カップメン、チョコレート、フライドポテト、マーガリン、マヨネーズなどの食品に、また石鹸、シャンプー、ろうそくなどの日用品に、そしてバイオ燃料の原料としても大量に使われています。

お茶とお菓子を楽しんでいた私は、「この快適な暮らしや豊かな食卓は平和な森の生命と引き替えに大自然から奪い取ったものなのかしら?」と自分自身に対する、やり場のない悲しみと憤りでしばらく胸がいっぱいになっていました。

9月になって練成会が始まり、総本山聖歌隊の一員として聖歌「水と森の歌」を歌う機会がありました。歌詞を味わいながら思いを込めて歌わせて頂きました。歌っているうちに、それまで引きずっていた、あのショックと悲しみから心が救われ、感謝の思いがわき上がってくるのがわかりました。

もっともっと謙虚に感謝して「四無量心を行ずる神想観」を毎日しっかりと実修させて頂き、明るく楽しく愛深い「日時計主義の生活」を日々送っていこうと思いました。

文・写真:林 光子9月5日

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