日替わりコラム
天空の社(やしろ)
先日高校卒業以来45年ぶりに故郷佐賀の黒髪山に行ってきました。
高校では(私が在学中・有田工業高校)年に一度黒髪登山マラソンが開催され、当日は全校生徒が一斉に校門を飛び出し黒髪山に向かって一目散に走り出します。
有田の町内を走り抜け有田ダムを通り抜けひたすら山頂を目指します。
若かったあの頃必死になって走ったことを懐かしく思い出しました。
45年ぶりの事で道もよく判らないまま、黒髪神社下宮の一の鳥居から道しるべをたよりに、ひたすら山頂に向けて車を走らせました。
途中黒髪山の雄岩雌岩の景観に「ワー」と感嘆の声を上げたりしながら、黒髪神社中宮の鳥居の側まで到着しました。
ここからは車道もなく、徒歩で登らなければなりません。
妻と二人険しい坂道と石段を一歩一歩踏みしめながら「若い頃よくこんな坂道を走ったものだ」と感心しながら、過ぎ去った年月を振り返りながら上宮を目ざしました。
頂上近くになりますと雲と霧に包まれた上宮の姿がぼんやりと浮かび上がり、「アアやっと着いた」と安堵の声を上げ黒髪神社上宮の拝殿の前まで進みました。
霧の中に佇む拝殿とその奥の本殿はまさに幽玄の世界かと思う程の荘厳さで、思わず合掌礼拝してしまいました。
「ここは正に天空の社そのものだ」と感激の思いで礼拝し、若かったあの頃に同じこの場所に立ちながら何の感慨ももたなかった自分を振り返り、若さには無限の可能性があると同時に大切なものを取り忘れてもいるのなだと、62年のこれまでを思い返すひとときでした。
この後上宮の参拝を終え、横にある摂社の白山神社にも参拝し、心浄めて帰ってまいりました。
文・写真:城戸 恒雄9月16日

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