日替わりコラム
海の幸に感謝
平戸市で鎮守神社を訪ねた後、長泉寺というお寺に足を延ばしました。
平戸市の観光案内に長泉寺の鯨供養塔が記載されていましたので、どのようなものか是非見たいと思い地図を頼りに車を走らせました。
国道の案内看板に【長泉寺】とあったのでそれにしたがって道なりに走ると、立派な大きなお寺があり、石の地蔵様などが祀ってありましてその一つ一つに花が供養されており、地域の人の信仰心がヒシヒシと伝わってくるようでした。
その中に一際大きな石造りの五重塔が建っており、基礎の部分には2体の石像が祀られており4面には仏法の守護神である「多聞天」「増長天」「持国天」「広目天」の仏名が刻まれていました。
そしてこの立派な五重塔が鯨供養塔ということでした。
昔から日本人は万物に対して感謝と供養を行ってきましたね。
命がないと思われるような「針」や「鑿」「鉋」などの道具さえも壊れた後は供養してきました。
「針供養」などはその良い例ですね。
ましてや生き物の命を頂くにいたっては敬虔な心を持って丁寧に供養してきました。
捕鯨に携わった人々は鯨供養を行い、漁業に携わった人は魚供養を行い、畜産に携わった人は畜魂を供養しました。
こうして生き物にたいして感謝の心で接してきたのが日本人ではないでしょうか。
単なる食料として海から奪い取るのではなく、海の幸に感謝して、鯨や魚を海から与えて戴き、その命に感謝して鯨・魚類供養塔を建て、畜産家は畜魂碑を建て、天地の万物に感謝して日々の営みを続けてきたのが私達の祖先ではないでしょうか。
その心を我が心として、これからも感謝の生活を続けようと決意した一日でした。
感謝・合掌
文・写真:城戸 恒雄9月30日

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