日替わりコラム
大きな公孫樹(いちょう)の木
先日、佐賀県伊万里市の大河内山へ行きました。
ここは鍋島藩用窯で有名な所ですが、その昔は焼き物の秘密を守るために関所を設け、人の出入りを厳しく制限し、焼きあがった製品は藩が独占し吟味も厳しかったそうです。
ここの陶工達はその生涯を大河内地区でのみ過ごし、他の地域へ出ることも叶わなかったとのことです。
そのためか、この大河内地区には信仰心の強い人が多かったそうで、山の上には【岳神社】という立派な神社が建立されており、その参道には様々な野仏様が祀られてありました。
そして街の中には【清正公堂(せいしょうこうどう)】が建てられていまして、そのお堂の前には樹齢400年の大きな公孫樹の木がお堂を護るように聳(そび)えていました。
この大きな公孫樹の木は400年もの間、大河内地区の住民の生活を見続けてきたのですね。
この公孫樹の木に手を当てていると、遠い昔の物語を聞いているようなそんな気になっていきました。
そして公孫樹の木が「お堂の中を見て行きなさい」と言っているような感じがして、「それでは失礼します」とお堂の扉を開け、中を拝観させてもらいました。
中には立派な神殿と【如意輪観音】様が祀られてあり、とても荘厳な雰囲気でした。
暫くの間【如意輪観音】様に見取れ、心を洗われたような気持ちになり、お堂を辞してまいりました。
文・写真:城戸 恒雄12月9日

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