日替わりコラム
観光客になりました。(その2)
冬枯れの長崎市の平和公園を妻と二人貸し切り状態で散策しました。
いつもは観光客で賑わう平和公園もこの日は人の姿もまばらでゆっくり散策できました。平和公園からほど近い所に有名な浦上天主堂がありますので、足はそちらの方へ向きました。
途中の案内板には(永井隆博士)の如己堂や爆風で破壊された浦上天主堂の鐘楼などを示していましたが、寒かったのと足が少し痛かったので寄り道をせず、まっすぐ浦上天主堂へ向かいました。
この浦上天主堂は教会建築で有名な(鉄川与助)氏が手懸けた最後の教会建築と云うことですが、この時にはご子息の(鉄川与八郎)氏と共に心血を注いだと云うことです。
煉瓦壁でコンクリート造りの天主堂は大きく美しく、過去にはローマ法王も長崎を訪れた際ここでミサを行ったことでも知られています。
美しい煉瓦壁の前にマリア様の像がありますが、その表情は何故か悲しい憂いに満ちたようで、原爆の悲惨さを悲しんでいるように見えました。
入り口のドアを開けて中に入りますと、静かな厳粛さに満ちた雰囲気が感じられ、信者の皆様の敬虔な有様が現れているようでした。
教会の中には有名な被爆マリアの頭部が飾られていましたが、元は美しく彩色された慈愛に満ちたお姿であったと説明がありました。
木造のマリア様でありましたので、原爆で破壊された教会の中から掘り出されたときにはまさに奇跡と云われたとのことでした。
このマリア様は戦争の悲惨さと無意味さを私達に諭しているようで、ただ頭を下げて教会の門を辞してまいりました。
文・写真:城戸 恒雄2月12日

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