日替わりコラム
シェールガス
昨日も今日も真夏の献労でどっぷりと汗をかきました。朝から夕方までの汗や泥は、道場の大きなお風呂でさっぱりと浄め、夜になって今、やんわりとした疲れと足腰に多少の痛みを覚えては、それがまた心地よい感じに満たされています。

「きょうのわざを なし終えて  
  心軽く 安らえば  風は涼し この夕べ
     いざや 楽し 夢を見ん 夢を見ん」

ドボルザークの「新世界より」の一節「家路」の歌詞が自然と浮かんできて、静かな充実感で満たされます。子供の頃、目覚まし代わりだったオルゴールのこの曲を、私は今でも気がつくとよく口ずさんでいます。古き良きアメリカの大地へのほのぼのとしたあこがれと、若き日の父母と過ごした幸せな子供時代の思い出が混ざり合って、とても心が安らぐ様な気がします。

さて、こんな牧歌的な懐かしさと相反して恐縮ですが、ちょっとショッキングなことを書かせていただきます。それは、先月末にアメリカでの「シェールガス」の採掘についてのドキュメンタリー番組を見たことについてです。

「シェールガス」は岩石層の下に封じ込められた様に埋蔵されている天然ガスのことだそうです。この「シェールガス」の生産は、これまで採算が合わないとされてきたそうですが、石油や従来の天然ガスの価格が高騰してきたために、2,000年位から採掘するようになって、今急増しているそうです。

「シェールガス」の採掘するには、500種類以上の化学物質を含む特殊な溶液を、地下に大量に高圧力で注入して、岩石層に亀裂を作り、その隙間からガスを採取するのだそうです。こんな荒々しい採掘法では、あちこちの亀裂からガスが漏れ出すことも想像できると思うのですが‥

あの懐かしき「新世界」の原野には、ガス採掘の井戸が林立し、そういった地域では、水道の蛇口から出る水が燃えるとか、井戸水が臭くて飲めなくなるとか、川辺でウサギや鳥や魚が死んでいたとか、住民の中には頭が痛くなったり末梢神経に痛みが走るなどの症状が出る人が少なくないなど、異常な事が起こっていました。

そして今、この「シェールガス」を、原子力に変わる新エネルギーとして注目する向きもあるようです。この期に及んで、まだ化石燃料を選ぼうとするのでしょうか? 本当にもっと真剣に毎日「四無量心を行ずる神想観」を実修しなければと思いました。

(写真は数日前の朝焼けの空)
文・写真:林 光子8月10日

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