日替わりコラム
甘いゴーヤ
9月4日の夕方5時頃に、練成道場本館の中庭に育てているゴーヤを、献労農事課の担当者が定期的な収穫をしていました。もちろん練成会の食事として調理される運命にあるわけです。ちょうど同じ頃に、施設管理部の事務所で仕事をしていると、本館中庭に面した事務所の窓の外から、私を呼び出す声が聞こえたので、窓の方へ歩み寄り中庭をのぞいて見ると、収穫担当者の掌に、黄色に変色して、しかもパックリと人力で皮が破られ、中の赤い部分を剥き出しにした状態になっているゴーヤの変わり果てた姿でした。絶句する私に向かって「赤い部分を食べてみて、甘いから・・・」と差し出されました。一瞬ですが、勝手な想像が過ぎりました。「もしかしたら、赤い部分が激辛の実であるとしたら」・・そう考えると、「この人は、私の顔面の表情の変化に期待を寄せているのかもしれない」。しかし、その担当者の真面目な態度を見ていると、悪戯を画策するような人柄とは思えませんでした。私も、少し勇気を出して赤い部分を摘み取って口へ運びました。・・・・「とても甘くて、熟した柿の実のよう」でした。正直、赤い実の甘さよりも、勝手な想像通りにならなかった事への嬉しさと、相手を信頼して良かったと思えた気持ちを、大切にしたいと思いました。
文・写真:川良 隆造9月9日

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