日替わりコラム
深まる秋
秋が深まってきて、朝、寝床から起きる時も、肌寒さを感じるようになりました。境内地もススキの穂に囲まれています。温故資料館の芝生には、紅葉した桜の葉が彩りを添えていました。日差しを浴びた暖かさを求めるように蝶はマンホールから離れようとしません。

さて、今朝は早朝行事の神想観の先導をさせていただきました。総本山では行事のない日は、曜日によって実修する神想観が違っていて、今日は木曜日なので観普賢菩薩行法を実修する日でした。

今から35年ほど前、谷口雅春先生のテープにあわせて観普賢菩薩行法を初めて実修させていただきました。当時は、長崎教化部の出先機関である諫早道場に奉職していましたが、道場では早朝行事の他に、毎朝10時から地方講師の先生が、神想観の実修と聖経の一斉読誦、そして個人指導をして下さっていました。当番制で、地方講師の先生の都合が付かなくなるとその日の行が行われないこともありました。奉職して2〜3ヶ月目、やはりその日も地方講師の先生から来ることが出来なくなったとの連絡が入りました。道場守として申し訳ないような気持ちになり、講師の資格も持っていなかったのですが、止むに止まれぬ思いで、勇気を出して実相額の前に進み、一人で先導をしました。

当時の私には、観普賢菩薩行法の念ずる言葉の意味は正確には分かりませんでしたが、「蓮華の法座に座し……」と念じていると、有り難くて涙がポタポタと落ちてきました。毎日毎日、雑巾が真っ黒になるほどお掃除をしていたこの道場の畳や廊下に、蓮華の花が敷き詰められているように思えたのでした。その上に座っていることが有り難くてたまらなかったのです。それからしばらくは、どこに居ても、どこに行くにも、蓮華の花の上にいるように感じられました。

今日はそんなことも思い出したりして嬉しく望ませていただいたのですが、ご神前ではやはり究極の緊張感のために、声がかすれたり、呼吸が続かなかったりで反省しきりです。

さて、今日から10月2回目の団体参拝練成会が始まります。その窓口業務や準備作業に追われている内に今日のコラムの担当を朝になって思い出しました。コラムも書き上げ、さあ、気持ちを切り替えて、今日から4日間、団体参拝練成会の運営に全力を出そうと張り切っています!
文:林 光子10月20日

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