日替わりコラム
水田で思ったこと。
総本山は5月にお田植え祭が終わり神饌田には稲が元気に育っております。
私は先日山間(やまあい)の集落を訪れた折、田植えの終わった水田を眺めておりましたら、「昔は水田の田起こしや代掻きは牛を使ってやっていたなー」とふと思ってしまいました。
私の母の実家は4町歩か5町歩の水田を持つ専業農家で、家の間取りは今で云う15LDK位あったと思います。
それと家の横には牛小屋と馬小屋があり、3頭から5頭の牛や馬が飼われていました。
これらの牛や馬は農耕のために飼われており、とても大切にされていました。
農耕の後には塩や砂糖を与え体を洗ってやり、敷き藁を新しいものに替えてやりと、祖父は子や孫よりも牛や馬を大切にしていました。
ですから牛肉や馬肉を食べるなどと云おうものなら眼から火が出るほど怒られたものです。
祖父は
「わしゃー四つ足は食わん」と常々云っており、鶏肉や卵もほとんど口にしませんでした。今考えれば環境に優しい人だったのですね。
だって牛や馬は最後まで見取り、弔いまでしていましたからね。
牛や馬は家族同然かそれ以上の存在で、売ってしまったり食べるなどは言語道断のことで、本当に牛や馬に優しい人でした。
祖父が逝って早50年以上が過ぎ、祖父の家には牛や馬の替わりにトラクターやコンバインが納まり、ガソリンや軽油を使って農耕に励んでいます。
「これで良いのかなー?」
文・写真:城戸 恒雄6月24日

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