日替わりコラム
お盆と花火

8月はお盆の月ですね。故郷へ帰り、お墓参りされた方も多いと思います。私もお休みをいただいて、お墓参りに行ってきました。お墓参りといえば、普通は朝や昼間の明るい時に行くものですが、長崎ではお盆の三が日の間は、夜にお参りに行くのが普通です。私は長崎市の出身なのですが、この風習が長崎独特のものとは、大人になるまで知りませんでした。

夜、お墓参りというと肝だめしのようですが、長崎のお盆のお墓は繁華街のように賑やかです。子や孫たちがご先祖様に会いに集まり、お墓でビールを飲んだりお菓子を食べたり花火をしたりして2時間くらいは過ごします。子供の頃は花火をたくさん持って行き、手持ち花火では飽きたらず、爆竹やロケット花火をバンバン鳴らして遊んだものです。

お墓で爆竹とは不謹慎のようですが、長崎ではごく当たり前のことです。爆竹は中国では魔除けの意味があり、お清めの意味もあるようです。この時期、花火はどこにでも売ってありますが、中華街の花火屋に行くと、面白い仕掛け花火も沢山種類があるので、お小遣いで買うのが楽しみでした。お盆の間は、きっとご先祖様達も子孫と一緒にビールを飲んだり花火を見たりして、楽しく過ごしているのだと思います。

15日の夜には「精霊流し」があります。船を出すのは初盆の家ですが、もやい船といって町内で出すところもあります。(上の写真は、立山町のもやい船です。暗くてうまく撮れませんでした。)故人の好きだったものを船に表現したり乗せたりして、華やかな花火と爆竹の爆音が響く中、冥福を祈り真心を込めて西方浄土へお送りします。長崎のお盆は、沢山の人と沢山の花火で、ご先祖様と過ごし極楽浄土へお送りするとても賑やかな行事です。
文・絵:前田 智子8月25日

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