日替わりコラム
神の摂理
谷口雅春先生御著書 『子供と母の本』(32頁)には次のようにあります。

『(前略)それはちょうど、右の手を怪我して使えなくなったら、左利きになって、左達者に、左の手で右の字が書けるようになる人が沢山あるでしょう。あれと同じみたいに、一種の代償作用でしょう。喋るのが嫌いな人は文章が上手になる。
 大体、人間には、そういう傾向があるものでありますが、私もそういう例に洩れないで、喋ることは一番嫌いなんです。今でも嫌いなんですけれども、しかし、これは、やらされているんです。人間はある時期には最も嫌いなこと程やらせられることになる。ちょっとここに矛盾みたいなものが出て来ますけれども、自分の腹の底から、これは自分の使命であるからこうやれ≠ニいう内部的な催し≠ェ起こってくる。ところが、その使命と感ずることをやっていながらその使命を果たすには、どうしても自分の得手でない事、最も下手なことを努めてやらねばならぬような事情になってくるところに、ここに又神様の摂理があるわけであります。(中略)
 しかしそれはやはり神様の摂理であって、それを素直に受けるということが必要である。神さまが手を摂って理(おさ)め給うのが摂理であり、それを素直に受けて実行するところに自分の魂の一番発達していないところが鍛えられて、自分の人格が、万遍(まんべん)に凡(あら)ゆる方面が磨かれて人格が完成することになるわけなのであります。』

 この御文章を拝読させて頂いて、谷口雅春先生が人前で話すことが苦手だったということを初めて知りました。私は総本山に奉職させて頂いてからずっと本当に苦手な仕事の連続で、それは今でも続いていて毎日が悪戦苦闘の連続です。しかし、過去を振り返ってみると一番大変と思っていた時に、自分が一番生長していたというのが実感です。ですから、何があっても、全ての事は私の魂の向上の為にも、自分の使命を果たす上でも必要なことであると、今では受け止めることが出来るようになってきました。苦手な事は今でも沢山ありますが一所懸命なのが唯一の私の取柄なので、全ては神に全託して、与えられた事を素直に受けて全力を尽くすのみと思って努力している真っ最中です。
文・写真:村上 満代9月8日

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