日替わりコラム
雨の価値
六月を旧暦では水無月と云いますが、その語源は諸説あって、旧暦の六月は梅雨が明けた時期で、水が涸れて無くなる月であるということからそう呼ばれるようになったという説や、また逆に水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であって、つまり「水の月」とする説などがあります。どちらにしても本当によく雨が降る月です。

社務所横には殿井出川という川が流れていますが、雨季になると自然と川の水量も増してきて水の流れる音が耳に入ってきます。その川の上流から水を引いている金龍湖も水位を増し、そこで泳いでいる鯉たちは新鮮な水を頂いて喜んでいるようです。湖畔には花菖蒲が例年より一足早く咲いています。花も雨季だけにウキウキです。
五月に田植えをした龍宮住吉本宮横の神饌田も、その川の水で満たされて植えたばかりの苗を潤します。

空から降ってくる雨が川となり湖や田んぼに流れ、そして様々な生き物に生命を与えています。

あるものの価値を知るには、「もしそれが無かったら」と仮定してみると分かるそうで、
もし「水」が無かったら… 「空気」が無かったら… 「太陽」が無かったら… と考えると、その大切さは容易に想像できます。
本当に価値あるものはその存在か余りにも当たり前になってしまって以外と気付かないものです。

この「水無月」に「もし雨が無かったら〜」とちょっと想像してみると、急に雨の景色が有り難く見えてきます。
文・写真:竹嶋 裕之6月3日

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