日替わりコラム
1年が経ちました
 昨年の6月1日付で総本山に転勤になったので、ちょうど1年が経ちました。毎月の10日間の練成会に加え、団体参拝練成会、新春練成会、長寿ホーム練成会、そして秋季大祭などの大きなイベントがあり、お米や野菜、果物の植え付け、収穫……新しいことに少し慣れてきた感じです。

 それとともに、動物、木や草花に対する自分の意識にも変化が起こってきました。これまでのデスクワーク中心の仕事から、毎月の練成会で人と接したり、献労や農事作業を通して自然と触れあう、いわゆる“右脳”を使う仕事が増え、四季の変化に感動し、鳥や虫の鳴き声に耳を澄まし、境内地のそこここに咲いている草花に魅せられ、そして夏になると毎日のように行う草刈り。。。

 ここ総本山のお仕事の中にはいわゆる“めんどくさい”ことが少なくありません。(“めんどくさい”ことの効用については、谷口雅宣先生著『次世代への決断』第4章をご参照ください)椎茸も買おうと思えば1パック200円もしないで買うことができるのですが、ここでは楢の木を間伐し、1メートルほどの長さに切り、その原木にドリルで穴を開け、椎茸の駒菌を打ち、1年間“待つ”のです。別に椎茸を買う余裕がないのではありませんが、そういう作業を通して、色々と教えられることがあるのです。

 ある会社から派遣されて「境内地献労練成会」に参加されたある男性は、その作業を通して、また、前の年に準備された椎茸を食べながら、今自分が与えられている仕事は過去の先達から受け継いだ仕事であり、また、自分が今している仕事も未来の世代のためになっているのだ、だから今与えられている仕事を使命感をもって行おうと思った――と語っておられました。

 私も自然から色々なことを教わりながら、左脳に偏った生活が徐々に改められ、「自然と一体」の自覚が毎日少しずつ深められているような気がします。ありがたいことです。

 写真は献労の様子です。大自然に「仏の四無量心」を実践する素晴らしい行事です。
文・写真:阿部 哲也6月6日

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