日替わりコラム
至誠天通
 紫陽花の花が美しく咲く季節になりました。一輪挿しの生け花も可愛らしく花を咲かせ、私の心をとても癒してくれます。優しく咲く花々を見ていると、何か「そのまま素直に」と語りかけられているような気がしました。「そのまま素直に」過去も現在も未来も受け入れられたら、全てがただ素直に有り難く、感謝の生活に変わります。

 先日、「奇跡のリンゴ」と言う映画を見に行きました。この話は実話で、素直に感動してしまい、思わずホロリときてしまいました。

 主人公の木村秋則さんはお見合い結婚をし、リンゴ農家の婿養子になります。ところがリンゴ栽培にかかせない農薬に、奥さんが弱い体質だったのです。体に湿疹が出たり、寝込んでしまう事も度々ありました。そこで木村さんは奥さんのために立ち上がり、前代未聞のリンゴの無農薬栽培を決意します。

 そこからが大変です。周りの誰からも賛成されず、相手にもされません。しかし理解あるお父さんで、4つのリンゴ畑を最初の年は一つの畑だけだったのが、全部の畑を無農薬の許可をします。お酢や焼酎など色々と散布してみるが虫にやられ、葉は枯れてしまいます。収入がなくなり、畑で取れた野菜を売って細々と生活。車を売り、電気も止められ、税金が払えずに二つの畑を差し押さえられます。周りからもバカと避難され、子供達も貧しさに堪えます。9年やって駄目でついに自殺を考えます。

 自殺をしようと山の中に入ると、生き生きと育つクルミの木を発見します。農薬を蒔かずに何で元気に育つのだろうと調べると、山の土のお陰であることに気が付きます。山はそのまま生態系が保たれていて、雑草が重要な役割をしていたのです。リンゴの木はリンゴの木だけでは育たず、山の一部分であることに気が付きました。雑草を刈らず、大豆を蒔き、ハトのエサにして、ハトが集まり虫をついばんでくれます。様々な生き物が集まって来て、自然界の生態系が保たれました。

 ついに11年目の春、美しいリンゴの花が咲きました。そして美味しいリンゴが実りました。感動しました。木村さんは「一つの事に真剣になれば必ず答えは見つかる」と言われました。私の大好きな言葉、至誠天通を思い出しました。誠は天に通じる。この映画を見て、奥さんを大切にする事と、生長の家を真剣に学ぼうと思いました。

 何事も本気になれば乗り越える
 



 
文・写真:日向 光春6月21日

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