日替わりコラム
「大きいおばあさん」のこと
 8月12日は、99歳10ヵ月で亡くなったひいおばあさんの命日です。あれから23年が経ちました。ひいおばあさんが存命中は、祖母と区別をするため、ひいおばあさんのことを「大きいおばあさん」、祖母のことを「小さいおばあさん」と私たち兄妹(私を含めて3人)は呼んでいました。

 大きいおばあさんは、元本部講師で生長の家白鳩会副会長として長らく活躍した祖母(堅田敦子)の姑であり、“嫁”と“姑”が和解するまでは並々ならぬ信仰の継続が求められたようですが、私たちひ孫にはそれはそれは優しいおばあさんでした。私たち兄妹は小学生の頃、全員エレクトーン教室に通っていたので、誰かのレッスンがある日には母がそこに付き添うので、大きいおばあさんがいつも留守番に来てくれていました。

 明治生まれの気概にあふれ、毎朝5時10分からの神想観と聖経読誦は欠かさず、「私は前進しても決して後退はいたしません」が口癖でした。私が中学生になると、中間試験や期末試験などの時には、前々から試験日を聞かれ、毎朝の神想観で祈ってくれていました。

 90歳を過ぎた頃、一時、認知症の症状が出て、家族のことも誰が誰だか全く分からなくなりましたが、祖父母の素晴らしい信仰が反映されて、全く元通りの正常な状態にまで回復しました。

 一度父が大きいおばあさんに、「孫とひ孫とどちらがかわいいですか?」と聞いたことがあります。すると即座に、それは「ひ孫の方が断然かわいい」という答えだったそうです。

 その時にはあまりピンときませんでしたが、その後私自身が生長の家の信仰をするようになり、先祖がいかに子孫を愛しているかに思いを馳せたとき、このおばあさんの回答を思い出しました。子より孫がかわいいと言いますし(親の娘や甥や姪に対する態度を見ればよく分かります)、孫よりもひ孫がかわいいのであれば、ご先祖様が子孫をどれだけ愛おしく思っておられるのだろうか……。

 そんなことにも思いを馳せながら、生長の家の信仰をしっかりと行じて、祖母を全国の信徒の皆様から愛される本部講師に育て(と私が書くのはおこがましいのですが)、そして私たちひ孫にあふれる愛情を注いでくれた「大きいおばあさん」に、そしてご先祖様に感謝を捧げる日にしたいと思います。(本稿を書いたのは8月12日です)
文:阿部 哲也8月16日

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