日替わりコラム
「暑い夏」に思うこと
 今年の夏は、「猛暑」「酷暑」「激暑」「炎暑」などという言葉がメディアに飛び交い、過去最高気温、史上初めて最低気温が30度を下回らない日など、様々な「過去最高」が出た夏でした。(まだ終わっていませんが)

 四方を海に囲まれ、水が豊富で、国土面積の7割が森林が占めるという、とても恵まれた環境に住む私たち日本人にとって、気候変動はややもすると地球上の他の地域での出来事、と考えてしまいがちだったかもしれませんが、今年の暑さは、気候変動、地球温暖化が着実に進行していることを実感するのに充分な現象だったと思います。

 そのような気候の中で行われた7、8月の献労や、職員による境内地管理作業(終日行われる)では、例年よりも小まめに休憩を入れたり、塩分を含んだ「梅水」を提供するなどして対策した結果、今のところ熱中症と思われる症状を呈したり、体長を崩した人はおらず、有り難いことと思います。

 生長の家はずいぶん前から、気候変動や地球温暖化を食い止め、自然と人間が調和して生きていくためには、人間の心が自然を慈しむ心になり、天地万物は神の生命、仏の生命と礼拝して、無駄遣いを控え、少ない物で幸せな生活を送る必要があるということを説いていて、その実践を皆様にお勧めしています。

 その実践の一つとして総本山では「献労」が行われています。『大自然讃歌』を読誦するなどして大自然の恵みに心を致し、草を刈るにも真心込めて鎌で刈り、その草も集めて堆肥として循環利用をしたり、除草剤を使わず田んぼに入って手で草やヒエを抜き、それらもやはり肥料として土中に埋めるなど、自然から奪わない、自然本来の力を最大限引き出すように努めています。

 そうすることで、自然に生かされている自分に目覚める人、原子力の利用が間違っていることを菜園で土を耕し、種を蒔く作業を通じて実感する人、シイタケの原木になるナラの木を間伐を通して、日頃の仕事においても過去と未来のつながりに思いを致す人……。論理が飛躍しているかもしれませんが、献労で「ありがとうございます」「ありがとうございます」と唱えながら、目の前にある一つ一つの地道な作業を真心こめて行うことにより、練成会の参加者の皆様は色々なことに気付いていかれます。

 自然は母のように優しく、私たちを包んでくれる存在ではありますが、一方で、油断をしたり、準備を怠ったりすると、蜂に刺されたり、イノシシに作物を荒らされたりするなどしますので、自然と付き合うには適度な緊張感が必要です。

 色々失敗することもありますが、自然を敬い、感謝を捧げながら、“自然と共に伸びる”生き方をしていきたいと思います。
文・写真:阿部 哲也8月26日

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