日替わりコラム
源氏物語の世界
君にもし 心たがはゞ松浦(まつら)なる 鏡の神にかけて誓はむ」
「年を経て いのる心のたがいなば 鏡の神をつらしとや見む」
「あひみむと 思う心は松浦(まつら)なる 鏡の神や空に見るらむ」
「行きめぐり あふを松浦(まつら)の鏡には 誰をかけつつ祈るとかしる」
前回佐賀県唐津市の【鏡山神社】を訪ねましたが、その続きで同じ唐津市の【鏡神社】を参拝いたしました。
ここは『源氏物語』の[玉鬘(たまかずら)]の帖に【鏡の神】として出てくる神社です。
[玉鬘]は『源氏物語』に出てくる[夕顔]の娘で、幼いときに夕顔の乳母の夫に連れられて肥前の国に行くと云う設定になっています。
上4首の歌を読むにつれ[紫式部]の学識の深さに頭が下がり、[紫式部]の父が
「お前が男であったなら・・・」と嘆いたと言ったことも納得ができます。
[紫式部]自身は肥前の国へ行ったことはなく、人伝(ひとづて)に聞く肥前の国の【鏡神社】を物語の舞台に上げるなど、学識と想像力の深さがなければ出来ないことだろうと思いました。
ここ【鏡神社】の境内に立ち、学生の頃『源氏物語』の講義を受けたことを思い出し、今・目の前にあの授業の現場に居ることの縁を感じるひとときでした。
【鏡神社】の由来については又、次回に紹介したいと思います。
下の写真は【鏡神社】境内に建つ[君にもし・・・]の歌碑です。
文・写真:城戸 恒雄9月4日

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