日替わりコラム
サッカー観戦
 静岡県出身の私は、サッカーが好きです。男女とも日本代表が以前に比べて強くなり、今では国内でも野球と並んで人気スポーツになりましたが、私が静岡に住んでいた昭和50年代はまだまだマイナーなスポーツでした。しかし静岡はとてもサッカーが盛んで、「サッカー王国静岡」などと呼ばれていたこともありました。

 その理由を述べるのは別の機会に譲るとして、9月22日に長崎県立総合競技場で行われた女子サッカー日本代表、なでしこジャパン対ナイジェリア代表の試合を小3の娘と観戦してきました。私の日程調整状、この日しかないという日だったことに感謝しています。

 諫早市にあるこの競技場は、来年開かれる「がんばらんば国体」(「がんばらんば」は長崎の方言です)のメイン会場となるそうで、また、Jリーグのサッカーチーム「V・ファーレン長崎」の本拠地でもあり、改修がなされ、とても整っていました。

 スポーツの種類を問わず、「日本代表」の試合を観戦するのは初めてだったので色々思ったことはありますが、試合を見ていて、「実相」と「現象」のことを考えていました。

 この日はテレビ中継があったのですが、テレビ中継ではボールを持っているほんの一部の人だけが映し出され、見ているとあたかもそれが試合の全てであると錯覚してしまいがちです。

 しかし実際は、全ての選手がボールや人の動きに合わせて状況判断をし、あるときは駆け引きをしながら、その時にベストだと思う動きをします。それが国を代表した試合であれば真剣さはさらに増します。

 また会場の熱気や、ボールを持ったときの観客の反応、そして、献身的なプレーやファインプレーをした選手への賞賛、そしてピンチになったときの選手へのシンパシー、そして防いだときの安堵、自分たちは少しもボールに触れないのに走り回る審判たち、外でボールを拾うスタッフ、新聞記者、テレビカメラ、さらには照明に群がる虫……まだまだ数え切れない要素があって、その一部だけがテレビに映し出されているということを感じずにはおられませんでした。それは「実相」と「現象」の関係に似ているかもしれない。つまり、「現象」として現れているものは、本当にあるもののごく一部ということの喩えになるのではないかと。

 なお、娘は特にサッカーが好きというわけではなく、最初はそれほど乗り気ではなかったのですが、段々試合に引き込まれていき、最後は興奮して会場を後にしました。一流の選手たちの見せる迫力に魅了されたのだと思います。

 写真は試合前の練習の様子です。
文・写真:阿部 哲也10月6日

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