日替わりコラム
道徳の時間の教え
私が小学生の時、道徳の先生が{木之元さん}の話しをしてくださいました。
{木之元さん}と云っても誰も知らないと思いますが鎌倉幕府の偉い人であったとか、先生から聞きました。
その方が周囲の讒言により伐手を差し向けられ、遠く肥前の国まで逃れ名前を源から木之元に変え住んでいたのですが、ある日稲が盗まれる事件があり、木之元さんがその犯人として糾弾されました。
「お前が子供どもと米を食っているのを見た」と云う証言までありました。
元より無実なので潔白を叫びましたが誰も信じようとせず、ついに犯人として処罰されようとしました。
木之元さんは身の潔白を証明するため七人の自分の子の腹を割き自らも切腹をして、胃の中に一粒の米も無いことを明らかにし、死をもって濡れ衣を晴らしました。
道徳の先生は幼い私たちに
「人に恥じる行いをしてはいけませんよ。木之元さんのように命を掛けても潔白を証明するような立派な人になりなさい。」
と教えてくださいました。
その頃は「本当にそんな人が居たのかな〜」と思っていたのですが、先日郷里の佐賀へ行った時国道沿いに石の鳥居が見えたので 参拝することにしました。
ここは【稲主神社】と言いまして参拝したときは祭りの準備がされていました。
そして由緒書きを見て
「あ・道徳の先生が話していた木之元さんの話は本当だったのだ」と知りました。
木之元さんは死をもって潔白を証明しましたが、その後この地域は飢饉が相次ぎ五穀は実らず住民は困窮し、
「これは木之元さんの祟りだ」と恐れ神社を建てお祀りしたところその後この地域は五穀実り豊穣の地になったということです。
今、木之元さんは五穀豊穣の神として深く信仰されています。
【稲主神社】は佐賀県武雄市北方町に鎮座されています。
折りあれば御参拝下さい。
文・写真:城戸 恒雄11月4日

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