日替わりコラム | |
讃嘆の功徳 | |
総本山では本部講師(補)を対象とした研さん会を毎月1回開催しています。(講師ではない職員もオブザーバーで参加しています)研さん会では順番で毎回2人の講師が、主に練成会でお話をする内容のテーマに沿って15分ずつ発表を行います。講師は練成会の参加者の皆様に話すつもりで、講話を組み立てて、発表します。 その後、参加者全員がその発表についてコメントをするのですが、これがただの感想発表ではないのです。全員が発表者に対して3点ずつ良かったことだけを言うのです。ですから30人が参加したら、本人を除く全員が3点ずつ良かった点を発表するので、90個もの讃嘆が出てくるのです。 中には3つも讃嘆すべき点を見つけるのは大変だなあという発表もあるのですが(それは私の聞き方にも問題があるのですが)、そこは「良い点は探し出して褒めよ」の教えに基づいて、よくよく聞いていると、結構出てくるのです。そして、参加者全員の讃嘆を聞き終えた頃には、その発表がとても良い発表に思えてくるのです。 ほとんどの人が指摘する讃嘆はその人にとって、揺るがない美点であり、ますますその美点に磨きがかかりますし、本人さえも気付かない点を指摘されて、自分の良さを再認識できる場合もあります。そして会場全体が何とも言えない、明るく、朗らかな雰囲気になるのです。いずれにせよ、讃嘆の力は底知れぬものがあると思い知らされます。 この形の研さん会は、故・岡田淳・元本部講師が総本山の総務でいらしたときにされていたとのことで、楠本行孝・総務の指導でこの4月から始まりました。岡田先生は、私が大学時代、私を生長の家本部に推薦してくださった恩人です。当時(平成3年)愛知教区で活動していた私は、教化部長をされていた岡田先生に悩みを相談をするといつも、私の迷いを一刀両断してくださり、実相直視の信仰姿勢を身をもって教えてくださいました。 誰かの美点を3点ずつ発表し合う――誌友会やその他の会合でも、応用できるかもしれません。 | |
文:阿部 哲也 | 11月6日 |
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