日替わりコラム
1年の締めくくりに……
 今年もあと1週間を切り、総本山でも年末年始に向けた準備が着々と進んでいます。

 私が所属している練成部献労農事課では今日は、新年を寿ぐ紅白の提灯の設置、明日は餅つきの準備、明後日は餅つきを行います。

 総本山では年末、そして新春練成会、さらに献労練成会の3回、餅つきを行います。まずヒノキを間伐して燃料の薪を作ります。斧で薪を割ると、バシっと音がして、ヒノキのい〜香りが漂ってきます。

 そして薪を燃料としてドラム缶に火を焚いて、餅米を蒸します。寒い季節ですから火の温かさが有り難いのはもちろんですが、薪がパチパチっと割れる音、燃える匂い、そして、餅米が蒸れてきた何とも言えない香り、新たに火にくべる薪の感触――五感がフルに働き始め、何かとても贅沢な、ゆったりとした気持になります。その後は、杵で餅をついて、こねて、ついて、こねて……。

 こうしてお餅ができるまでには時間がかかり、手間もいっぱいかかりますが、こうしなければ得られない有形、無形の恩恵は計りしれません。

 買ってくればすぐに手に入る品物も、手間と時間をかけて作ることによって、たとえ次の機会には買うことになったとしても、その品物がどういう過程を経て、何人もの人たちの愛念によって作られているか、そしてその元となる神、自然の恩恵に感謝の思いを巡らすことができれば、それはとっても「豊かな生活」と言えると思います。

 来年も「豊かな生活」を送りながら、家族に、身の回りに、教恩に、地域社会に、自然界に、万物に感謝の思いを捧げることを日課として、日時計主義で毎日を送りたいと思います。

 それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
文:阿部 哲也12月26日

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