日替わりコラム
ここにも信仰の家
長崎県西海市大島町の太田尾カトリック教会を訪ねました。
ここ太田尾地区には隠れキリシタンの迫害の歴史はなく、信仰の始まりは明治16年に一人の女性が奉公先の家族の真摯な信仰姿勢に心打たれ、仏教から改宗したのが始まりだと云うことでした。
日本のキリスト教の歴史は迫害と弾圧で語られることが多いのですが、その原因は何だったのでしょうね。
当時の西洋の植民地獲得競争の一環としてキリスト教が使われたとか、当時の日本人の異教徒に対する恐怖・無理解などが原因ではないか?など多くの説がありますが、普通に信仰していた信徒にとってはさぞ迷惑な話でしたでしょうね。
又、島原の乱では禁教に対するキリスト教徒の反乱と云う視線で語られることが多いのですが、実は領主の領民に対する過酷な年貢の取り立てや悪政がその背後にあったことが原因ではないか?と見られています。
でも、領主の悪政が原因だったとすれば、幕府にとっては都合が悪いのでキリシタンの反乱にしたほうが良かったのでしょうね。
それが証拠にこの時の島原藩主は大名としては異例の斬首と云う刑を受けています。
この後、日本のキリスト教信仰は隠れキリシタンの時代に入りますが、代々信仰は受け継がれ、明治以降人々は自由に信仰を表明することが出来るようになりました。
そしてここ太田尾地区にも信仰は根付き、昭和4年まで各家々に家御堂があり、信仰の拠点でしたが将来の信徒のために昭和4年に太田尾カトリック教会が献堂され、今日にいたっております。
ここ太田尾カトリック教会の前に立ち、静かに眺めると風の音も賛美歌のように聞こえるひとときでした。
文・写真:城戸 恒雄2月4日

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