日替わりコラム
さくらとみつばち
 寒い冬も終わり、春が来ました。境内地のしだれ桜が満開になり、小さな淡いピンクの花が、青空の下で風に揺れています。桜の花が咲くと嬉しくなって、とても幸せな気持ちになりますね。かわいい花の写真を撮ろうと思い、そばに寄るとブンブンと音がします。たくさんのみつばちが、花から花へと飛び移り、せっせと蜜を集めているのです。

 花と一緒にみつばちも撮りたいと思いレンズを向けると、ピントを合わせている間に手の届かない所へ飛んでいってしまいます。ただ見ている時にはあまり逃げないのですが、レンズを向けるといなくなってしまうので、カメラには危険を感じるようです。みつばちたちが一心に蜜を集めている様子が、かいがいしく健気(けなげ)に見えて、愛おしく感じました。

 離れて見る桜は美しく、近くで見る桜には、美しさと与え合いの生命の営みが感じられます。この小さな虫たちのおかげで、植物は実となり種となり生成化育していくのです。私たちが野菜やくだものを食して生きていけるのも、この小さないのちのお陰です。世界中で、みつばちがいなくなっているという話を聞きます。どうかこれからも豊かな自然が守られ、生物の多様性が守られて、小さなみつばちたちも生きていけますようにと、願わずにはおられませんでした。
文・絵:前田 智子3月25日

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