日替わりコラム
雅楽器の紹介〜笙
今回は雅楽器の笙を紹介します。笙はその形が翼をたたんで休んでいる鳳凰(中国の伝説上の鳥)に見えることから鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれています。

笙は全部で17の竹管が縦に円の形で配置され、それぞれにの管に小さな穴が空いています。竹管の先にはリードがついていて、ハーモニカのように吹いたり吸ったりすることでリードが振動し音が出ます。ちょうどパイプオルガンの様な幻想的なその音は「天から差し込む光」を表しているとされます。

また、笙は非常にデリケートな上、高価な楽器なので振動や湿気など禁物です。なので、取り扱いには非常に神経をつかいます。演奏の前後には炭火でしっかり暖めることが必要です。暖める理由は色々ありますが、運動選手でも準備運動をしないでいきなり動くと怪我をすることがあるように、笙もいきなり吹くと音が出なかったり故障の原因になったりすることがあるからです。

龍笛や篳篥と違って、笙は初心者でもすぐに音を出すことが出来、音程も一定しています。ところが指使いが非常に難しいのです。笙を始めた頃はその指使いを覚えるのに苦労しました。それから音が途切れないように吹き続けるので息使いも難しい。息継ぎなしに息を吐いて吸ってをひたすら繰り返します。しかし、だんだん上達してくると、龍笛や篳篥にない美しい音色を奏でることが出来るのでそこが笙の魅力だと思います。

これまで雅楽器の笙、篳篥、龍笛の3管を紹介しましたが、面白いようにそれぞれ個性的で違った持ち味がある楽器です。このまったく違う3管のリズムがピッタリ合うと、互いの音色が調和して素晴らしいハーモニーとなります。そんな調和のハーモニーを神前で奉納出来るようこれからも日々練習を重ねていきたいと思います。
文・写真:竹嶋 裕之7月23日

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