日替わりコラム
薪(まき)割り
 梅雨が明け、総本山の森も一層青々とモリモリと成長し、草も勢いよく生い茂っています。広大な総本山では、境内地美化のために毎月職員で草刈りを行っています。特に7月は、鳥居の外にある開拓道路や温故資料館の草刈りや、二つの田んぼの草取りなど、熱中症に気をつけながら協力して行っています。

 今年は、草刈りの他に炭焼きの準備もありました。その日は私も担当で、何をするのかなと思っていたら「薪割り」でした。総本山に来て20年経ちますが、薪割りをするのは初めてです。薪割りは力仕事なので、これまでは主に男性がやっていたからです。私は普段はお祈りが仕事で、祈願用紙より重いものを持たないので、斧が重く、振り上げるのも大変でした。振り上げて、薪をめがけて振り下ろしても、木に突き刺さるだけでなかなか割れません。四苦八苦しながらなんとか割っていました。

 しばらくして、上村講師がコツを教えてくれました。大きな木はバームクーヘンのように、周りから割っていくと良いと云うことでした。それまでは、真ん中から割ろうとして、堅い芯をめがけて斧を当てていたので、無駄な力ばかり使ってちっとも割れませんでしたが、端から当てると女性の力でも少しずつ割れました。何でもコツがあるものだなと思いました。また、素直な木は綺麗に割れますが、節があると割るのに労力がかかり、しかも美しく割れません。節を我の心に例えると、やはり我の無い素直な心が、一番すんなりと美しく物事が運ぶものだと、木に教えられました。
文・絵:前田 智子7月25日

制作・著作 宗教法人「生長の家」総本山
〒851-3394 長崎県西海市西彼町喰場郷1567
TEL 0959-27-1155 FAX 0959-27-1151