日替わりコラム
「思い出のマーニー」
 先日、「思い出のマーニー」という映画を見ました。スタジオジブリの米林宏昌監督の長編アニメーション映画です。この作品の原作は1967年に出版されたイギリスの作家、ジョージ・G・ロビンソンによる児童文学です。

 自分のことが大嫌い。主人公 杏奈は、小さい頃に父母を亡くし養父母に育てられ、無気力で心を閉ざした女の子です。不思議な少女マーニーとの出会いによって、祖父母のこと、父母、養父母のこと、自分がなぜ生まれてきて、なぜ今ここに生きているのかを知っていきます。自分は誰からも愛されていないと思い込んでいた杏奈。マーニーを通して、自分がどんなに愛されていたかを理解し、心を開いていきます。

 心が明るくなれなかったり、人生がうまくいかなかったりする原因に、父母に感謝していない場合が多くあります。父母を否定することは、自分自身を否定することになるからです。この作品では、目にみえない深い愛情や、いのちの繋がりの尊さを物語っていると感じました。杏奈のかたくなな心が、少しずつ解きほぐされていく情景が、美しい海辺の風景の中で、情緒豊かに描かれていました。心の中に、ほのかな暖かい余韻が残る作品でした。
文・絵:前田 智子9月15日

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