日替わりコラム
リユニオン(3)
 基地の中は道路が左側通行なのを除いては基本的にはみんなアメリカ式。家の中も、ちょっとだけ入らせてもらった基地内のオフィスの中も、雰囲気も、匂いも、机も、イスも。。。な、懐かしい。お皿も、冷蔵庫(わが家のものの2倍はありそう)も、コーヒーカップも、食洗機もみんなみんなビッグサイズ。

 フレゴソ家には4人の子供がいますが、朝食はまず両親が先に食べて、子供はその後。小さな子供でも、私たちにじゃれてきて一緒に遊んだら、「Say thank you」とお礼を言わせる。私の頭の中にある典型的なアメリカのご家族ですが、「最近はしっかり躾けない親が多くて…」と言っていたので、少し様変わりをしているのかもしれません。

 最初に連れて行ってくれたのはビンスさんの勤務地の辺野古。普天間基地からの移設が検討されていて、国が海洋調査を始め、反対はの集会が開かれたばかりとあって、私たちが行った日にも抗議の人たちが正門に沢山いました。ビーチはとても美しく、生態的にも豊かだそうで、ここが埋め立てられるかと思うとやはり悲しい気持になりました。。。

 その後、世界最大規模と言われる(のだそうです)沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館へ。とってもきれいで良かったのですが、前回行ったときにはあまり中を見られなかったそうで、かなり気合いを入れて回ってしまい、子ども達は疲れてしまったようでした。。。

 2日目の夜は基地の中のレストランへ。メニューも味も、アメリカのレストランそのもの。私たちにとっては脂っこく感じるし、必ずしも美味しい味とは言えないのですが、5年ぶりに味わう本場の味はとても懐かしく、色々な思いが走馬燈のように浮かんでは流れていきました。そんな私のことをフレゴソ夫婦は疲れて元気がないようだ、と思ったみたいですが。

 次の日には基地内のショッピングセンターへ。表示も、案内も、値段もやっぱりアメリカ。アメリカ、アメリカって別にアメリカに住みたいわけではないのです。が、3年間、色々な思いをして現地に馴染もうと努力をして帰国して、5年ぶりに出会ってみると、何とも言えない感傷的な気持になってきて。。。妻も同じような気持だったようです。

 日本の領土の中なのに完全なアメリカ――そんな基地が沖縄本島の2割を占めるそうです。人が住むことができる土地の割合からしたら数字はもっと上がるでしょう。アメリカから慣れない日本に暮らす軍人さんの気持を推し量るとともに、あちらこちらに基地がある沖縄県の人々の気持を考えると――普天間飛行場の移転先の問題も含めて――なんとも複雑な感情が入り乱れました。

 そういう意味で貴重な経験をする機会を与えてくれたフレゴソ・ファミリーに心から感謝しています。(終わり)

 写真はレストランで撮った集合写真と朝食用に焼いてくれたパンケーキ。カップの大きさは分かりづらいのですが、かなりの大きさです。
文・写真:阿部 哲也9月26日

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