日替わりコラム
使命を生きる
 先日、妻から勧められ、ダウン症の書家、金澤翔子さん(書)・金澤泰子さん(文)の「心は天につながっている」を読み、とても感動しました。

 母・泰子さんは、知的に障害を持つダウン症者である娘・翔子さんを抱え、知的な遅れがあるので学歴社会に入れないことで長く悩まれました。

 しかし、学歴社会の外にいたことは、実はとても幸いなことであったと、後で分かるのです。学歴社会に入れないので試験を受けないで済む。そのお陰で競争心が養われない。競争心がないと、人をうらやんだり、ねたんだりしない。社会の仕組みが分からないので偉くなりたいとか、お金持ちになりたいと思うこともない。俗世に欲望のない無心な翔子さんの心には、「人によろこんでもらいたい」という愛が満ちている。

 また、将来に希望や目標を持ったりしないし、過去を振り返って悔やんだりもしない。その時、その時を100%生きられると言うのです。花に手を合わせ、暗い夜道を見守ってくれる月に「ありがとう」とお礼を言って玄関に入る。命がありありと見えている。いつもその時、その場で満ち足りている翔子さんの創り出す書に、多くの方が涙を流し感動されます。

 私はこのご本を読んで、魂が揺さぶられました。いかに自分が汚れているかを感じました。欲望を優先させて生きているか反省しました。ささやかな日常を、100%感謝して生きていたかを考えさせられました。人間は肉体ではなく神の子で、そのままで素晴らしく、それぞれに使命があることを教えられました。

 そのままの 神の子生きて 豊かなり
 
文・写真:日向 光春5月11日

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